パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第10章 真夜中の逃亡と──

　レオはくすりと笑う。


「触るぞ？」


「あ……はい」


　確認を入れられ、アリエッタは戸惑いつつも頷く。


　教育係の任に就いてより、レオには幾度となく触れられてきた。そのときはこんな風に訊かれず、レオの手や舌は奔放に身体中を這った。


　それがどうだ。目の前のレオはまるで初めて触れるかのよう、緩やかに揉みだす。


　口づけ同様、アリエッタの緊張を溶かすよう、円を描いてやわやわと揺する。


　頂はドレスの上から舌先で擽られ、焦れた愉悦が肌と体内に沸き起こる。


「はぁ……ん」


　強い刺激も知ってしまっているアリエッタは、もどかしそうな声を洩らしてしまう。アリエッタが浅い呼吸を繰り返すたびに、上向いている乳房は扇情的に揺れ、レオの愛撫をねだっているようだ。


　舌で愛されているのとは別の乳房は、指で突起の周りに淡く色づく乳輪の周りをくるくると辿られ、敏感な側面を掠めると胴震いが起こる。








.