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隠匿の令嬢
第10章 真夜中の逃亡と──



 アリエッタと視線が交わったレオは、眼を合わせたまま肩に乗せる膝から太股をつぅっと舐めた。その光景にアリエッタはぞくりと震える。


 綺麗な面立ちのレオが品性の欠片もなく卑猥に舌を動かし、琥珀色の双眸には妖しげな光を宿し。


 紛れもなく劣情を浮かべた彼。喜びでアリエッタの心身がさざめく。



 恥ずかしい。でも……レオの言う通り、瞬間、瞬間を刻み付けておきたい衝動が湧いた。


「これからここに俺が挿るんだ」


 ぐちゅりと2本の指を回すよう更に深くまで挿し入れられ、背筋が戦慄く。


「ひぁっ……! ぁああ……っ、あんっ!」


 もう挿っているのに、他になにが挿れられるのだろうか。アリエッタのぼんやりとした考えをも散らすよう、抽挿は次第に激しくなった。


 クチュグチュと卑猥な音をたて、抜き差しされる指はアリエッタの蜜でしとどに濡れ、親指で擦られる秘玉は赤く腫れ上がり。


 腰はおのずと揺れ、下腹はびくびくと痙攣し。口からはあられもない矯声が洩れ。


 聴くのも見るのも堪えない光景に耳を塞ぎたいし眼も閉じたいのに、アリエッタは従順にレオの言葉と己の欲望に従い、網膜に、脳裏に焼きつけた。




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