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第10章 真夜中の逃亡と──

　ずくずくと指で抽挿され、またもアリエッタは気をやられる。


「ぃあぁぁっ！」


　レオの膝の上で打ち上げられた魚のようにビクビクと跳ね、恍惚のままリネンに身体を投げ出す。


「あ……はぁ……」


　浅く呼吸をするアリエッタは、引き出された官能の余韻に浸る間もなく、レオは股を大きく開かせ顔を伏せてくる。


　ひたりと膨れる陰核を正確に舌先で捉えたレオが軽くつつくだけで腰が浮き、愉悦が全身を駆け巡る。


「あっ、も……だめぇ……だめになってしまう！」


「なにが駄目なんだ？　ここはこんなに悦んでるのに」


「あ、やん……は……。気持ちよすぎておかしく、なり……そうなの」


　レオが忍び笑う。


「随分素直になってきたな。だったらもっと駄目になってしまえ」


　秘裂を舐めあげ、秘玉を吸い。溢れる蜜もジュルジュルと淫猥な音をたてて啜り上げる。


　啜った蜜をアリエッタに見せつけるよう、レオは喉を上下に動かし飲み下した。


「やっ」


　短い悲鳴を上げ思わず眼を逸らそうとするも「見るんだ」と諫められ、手の甲で口許を塞ぎ、堪えて見た。





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