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隠匿の令嬢
第10章 真夜中の逃亡と──


 くくっと喉を鳴らし、レオは笑いを押し殺す。


「まさかキミは肌のように叩いたり蹴ったりして大きくなると思ってるのか?」


「え、ええ。違うの?」


「ははは!」


 レオはまた笑い、アリエッタの胸元に顔を埋めて肩を揺らす。


「あの……?」


 アリエッタは面食らい、流れる月色の髪を見せるレオに呼び掛けた。


「悪い、悪い。そうじゃないよ、アリエッタ」


 面を上げ、レオがアリエッタの頭を撫でる。


「男の身体は興奮し、昂るとこうなるんだ」


「それって……?」


 レオはアリエッタに欲望を抱いてくれてるのだろうか。その答えを教えるかのよう、レオは唐突にアリエッタの乳房を下から掬いやわやわと揉み始め、キスを落とす。


「アリエッタの柔らかな唇や胸も、滑らかな肌も、俺を咥えこむここも。すべてで俺を誘惑し、猛らせてる」


「あっ!」


 ぐりっと奥を抉られる。


「アリエッタの中は心地好くて、いつまでもいたくなるな」


 腰を回すように動かし、あらゆる箇所が刺激に疼く。





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