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隠匿の令嬢
第2章 温室での密会
レオの纏う色彩が彼はそんな人でないとアリエッタに訴えかけていた。
他の貴族とはどこか違う高貴さや怜悧な面差し。アリエッタの色が見えるという話も馬鹿にせず、真面目に聞いてくれた。
そんな彼がからかいでキスをするだろうか……?
レオの意図をいくら考えても解るはずはなく無理矢理放棄し、鍵をどうするかを考えた。
メモを残し温室に置いていこうとも考えたが、他の人に盗まれでもしたら大事だ。受け取ったからには無責任な行動は出来ない。
ニーナに相談したかったが、彼の出した条件が阻む。
八方塞がりになり、三日間悩んだ挙げ句温室へ赴くことにした。
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