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隠匿の令嬢
第11章 夜会での邂逅


 パシャパシャと泡を飛ばし、水飛沫を上げて幾度となく穿たれ。やがて視界は霞みゆく。


「……はぁ……、あぁっ……、や……奥に届いて……っちゃう、達っちゃうの……っ」


「ああ、わかる。すごく締め付けてきて……持ってかれそうだ」


 灼〈ヤ〉ける楔で肉襞を大きく掻きまぜられ、柔襞がうねるのを止められない。せり上がる愉悦のまま、アリエッタの隘路はキュウと収斂した。


「あぁぁ……っ! 達っちゃう!」


 駆け巡る喜悦で恍惚を弾けさせ、アリエッタは背中をしならせた。






 レオはそれからも湯が冷めてしまうくらいまでアリエッタの中に居続け、最初に宣言した通りベッドでもアリエッタを抱いた。


 アリエッタは脳の髄まで酔わされ、ほとんど気絶に近い状態で眠りについた。


 真夜中、ふと目覚めるとレオに抱きすくめられるように眠っていて。どうやらレオはベッドをともにする女性を抱き締めて寝るのが癖らしい。レオと寝室をともにするようになってから知った彼の癖だ。


 アリエッタはそのレオの腕から起こさないようそっと抜け出し、ベッドの隅で彼に背を向け、丸くなる。





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