この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿の令嬢
第11章 夜会での邂逅



「平気よ。それも覚悟してきたから」


「覚悟って……あ」


 ニーナはなにかに気が付くと、恭しく頭を下げて身を引いた。ニーナが頭を下げた先には、一際気品の溢れる紳士と淑女が立っていた。


 レオも彼らに気づくとジョシュアと話すのをやめ、アリエッタの腰を抱いて彼らと向き合う。


「アリエッタ、紹介する。父と母だ」


「レオのお父様とお母様?」


 では彼らが広大な敷地を誇るラインハルトの王と王妃なのか──。


 そう言われてみると、王の瞳は琥珀色をしていて、王妃の髪は月色だ。王は年こそ取ってはいるがとても精悍な顔付きで、王妃はまだ少女のように若々しく美しい。


「申し遅れました。私レオナルド様の学友のアリエッタ・ベオグラードと申します」


 一国の王と王妃を前に緊張が走るが、なんとか滑らかに言葉を紡ぎ、スカートを広げて膝を落とす。


「畏まらなくてもよい。レオから聞いてるよ」


「可愛らしいお嬢さんね。噂以上だわ」


 二人はアリエッタの緊張を解すよう、柔らかな笑みを浮かべた。






.
/724ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ