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隠匿の令嬢
第12章 檻の邸


 しかしアリエッタ本人はレオとの噂が鎮静化するころまで学校へは現れず、あずかり知らぬところではある。


 というのも、パーティーの翌日は前日の無理がたたり、腰が立たなかったからだ。


 着替えすらままならない状態で、ほとんど一日中寝台で過ごす羽目となり。


 二日目は体調を崩して休んでいることになっていたらしいアリエッタを気遣い、王と王妃直々に見舞われ、無理は良くないからもう一日休んでなさいと言われ。


 三日目ともなると流石にいつまでも王城でお世話になるわけにいかないと、朝早くから身支度を整えているところを王妃に捕まった。


「もう良くなったの? それじゃあお願いをきいてくれない?」


 と言われた。アリエッタは世話になった負い目もあり、頼みを二つ返事で聞き入れた。


 肝心のレオはといえば朝顔を出し、一日目は「馴れない夜会で疲れが出たんだろ」と涼しい顔をし、二日目は「父と母もこうおっしゃってるんだ。遠慮なく休め」とわざとらしく心配げに振るまい、三日目は「あの人は言い出したら聞かないんだ」と自分のことを棚に上げた。


 そして夜にアリエッタの部屋を訪ねてくるまでは公務をこなしたり、学校へ行ったりしていた。






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