この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿の令嬢
第12章 檻の邸


 王妃によって連れてこられたのは、こじんまりとしたキッチンだった。棚には磨きあげられた調理器具や食器が置かれ、使い込まれたコンロや調理台が据えられ、狭いながらも料理が出来る環境は整えられている。


「私ね、お菓子作りが趣味なの。嫁いで来たころは好きなようにお菓子が作れなかったのだけど、王さまが王位に就かれてからはたまに作ってるのよ」


 王妃はエプロンを棚から取り出し身に付け、アリエッタにも渡す。


 話によるとこのキッチンは王妃専用のもの。以前は王城の元からあるキッチンを使っていたのだが、使用人が気を遣うので王に頼んで専用部屋を設けてもらった、とのことだ。


「アリエッタもお菓子作れるのでしょ? レオから聞いてるの。ね、一緒に作ってくれない?」


 最初こそ一国の王妃と二人きりという環境に戸惑い、緊張をしたが、彼女は容姿に違わず少女のように可愛らしく、親切で気さくな性格で、いつしか戸惑いも緊張もほぐれていった。







.
/724ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ