この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿の令嬢
第12章 檻の邸



 レオが戻ってきたのは、空が茜色に染まる少し前であった。


 ちょうどその時王妃から、子供時代のレオの話を聞かされていた。


 昔から型に囚われない性格らしく、王さまとカードゲームを興じていた際に、どこで覚えたのかイカサマを使い、レオが圧勝した話にはアリエッタを驚かせた。


「でね。ズルをしたのをあとから明かすと王さまが大層お怒りになられたの。でもレオったら“イカサマを見抜くのもゲームのうちですよ”って言ってね。あんまり悪びれずに言うものだから、私呆れて笑っちゃって」


 クスクスと王妃が思い出し笑いを洩らしていると、咳払いが聴こえた。


 そちらを見遣ると、片眉を上げて腕組をするレオが立っていた。


「あら、レオ。お帰りなさい」


「母上。あまり余計なことをアリエッタに吹き込まないでもらえますか」


「余計なことじゃないわよね? 事実だもの」


「あのですね……。まあ、いいでしょう。とりあえず、私たちはこれで失礼します。ほら、アリエッタ。邸に帰るぞ」


 アリエッタに歩み寄るとレオが立つよう促してきた。




.
/724ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ