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隠匿の令嬢
第2章 温室での密会
落ちてしまった大切なスケッチブックを見ようと薄く瞼を開けると、レオの端整な美貌がそこにあり、直視出来ずきつく瞼を閉じる羽目になる。
レオの口づけはひどく甘美だった。といってもアリエッタは他の男性と口づけをした経験はないが。
荒々しく差し入れられた肉厚の舌はなめらかに舌を滑り優しく撫でていくかと思えば、強く吸われどこまでも追い詰められる錯覚に陥る。
まるで彼の色彩そのものを表しているかのようなキスに、次第にアリエッタの思考は霞んでく。
「ハァッ……ん……っ!!」
抗らいたいのに力が入らない。下肢からの疼きが這い上がり、今度こそ恐怖に戦慄〈オノノ〉いた。
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