この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿の令嬢
第13章 知られざる秘密



 馬車に揺られる道中。正面に座すレオに微笑みかける。


「レオ、ありがとう」


 礼を言うとレオは意外そうに眼を丸める。


「まさか礼を言われるとは思ってなかった」


「どうして?」


「いや。勝手にこんなことをして、叱られるのを覚悟してたんだ」


 レオは腕を伸ばし、アリエッタの手を取る。


「相談もせず、キミの家を掻き回して悪かった」


「レオ……。いいえ、いいの。もし先に聞いてしまっていたら、私きっと止めていたわ。みんなの本当の気持ちを考えもしなかった。全部私が背負ってしまえば、丸くおさまるなんて浅はかだった」


 忘れていたのだから仕方ないなんて、逃げ口上だ。吐き出せない辛さをアリエッタは身をもって知っている。リリスにも使用人たちにも同じ思いを味わわせてしまった。


 波風を立たせなければ、その先にある真の平穏はこないというのに。








.
/724ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ