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隠匿の令嬢
第14章 束の間の幸福と崩落の足音



 同じテーブルでは、レオが金で縁取られ植物の絵柄が描かれている瀟洒〈ショウシャ〉なティーカップを傾け、紅茶を呑んでいる。


 アリエッタが声を上げると彼はソーサーにカップを置いた。


「今日はなんて書いてあったんだ?」


「それがね。ライアンが首都に来る機会があって、その帰りにザキファス邸を訪ねたらしいのよ!」


「ライアン……ああ、彼か。それで?」


「来週、マクミラン侯爵邸で開かれる舞踏会にライアンが出席するから、お相手にリリスを誘ったらしいわ!」


 リリスの淡い恋心を知ってからまだ一ヶ月。あまりのタイミングの良さに、アリエッタは驚きつつも高揚してしまう。


「嬉しそうだな」


「えぇ! きっと上手くいくわよね?」


 弾けんばかりの笑顔をレオに向けてから、また手紙を読み返す。ドレスの色はどうしようかとも書かれており、浮かれるリリスの気持ちが手に取るよう伝わってくる。


 返事はどう書こうかとアリエッタも心を弾ませていると、ひょいと手紙をレオに取り上げられた。




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