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隠匿の令嬢
第14章 束の間の幸福と崩落の足音


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 レオがいつものよう、執務室で書類に眼を落としているところ。扉が叩かれ、ジョシュアの声がした。


「レオ様。セドリック様がおみえです」


「ああ、通せ」


 返答とともに開かれた扉から、ワインレッドの長い髪を揺らすセドリックがツカツカと入ってきては「はぁい」と軽薄な挨拶をする。


「珍しいな。セドがここに来るなんて」


「まーね。アリエッタに渡す物があったの」


「アリエッタに?」


「そ。ま、それもニーナに渡すついでだけど」


「上手くいってるみたいでよかったな」


「そっちほどじゃないわよ。色艶のいい顔しちゃって」


 茶化す眼差しを流し、肩を竦める。


「で、何を持ってきたんだ?」


「新作のお菓子! さっきアリエッタにもうあげてきたから、みんなとお茶するって言ってたわ」


「お前はまたそんなことを……。暇なら少しはこっちを手伝え」


 机に積み上げられる書類の山を手で叩き、眼を眇た。




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