この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
隠匿の令嬢
第14章 束の間の幸福と崩落の足音
普段のアリエッタは清楚そのものだ。
幾度彼女をこの腕に閉じ込め、乱し、淫らな身体へと塗り替えてきたのに。
レオの腕にいないときのアリエッタは男を知らない乙女の顔で。抱こうとすれば恥じらいは常。
だが、いざ事に及んでしまうと艶かしく。彼女は図らずもレオを誘惑する行動に出たりもしてくるから、質が悪すぎる。
「ドレスは脱がしてやるから、大人しく寝てろ」
「私、眠たくないですよ?」
小首を傾げる彼女にまた溜め息が出る。
「いいから言う通りにしろ」
「はい……」
「眠るまで傍にいるから」
「はい」
しゅんとする彼女に付け加えれば、パッと顔を輝かせる。
ドレスの紐をほどき、徐々に露になる肢体。酩酊していても恥じらいは残っているのか、アリエッタは伏せ眼がちに視線を伏せ、豊満な乳房を腕で覆う。
全てを剥ぎ取ると、なぜか不満げな眼差しを送られた。
.