この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
隠匿の令嬢
第14章 束の間の幸福と崩落の足音
酔った女性になんてことを……と理性が訴え掛けるも、甘美な口づけを繰り返していると、理性は身を隠してしまう。
燻っていた滾りに呑み込まれ、彼女の唇を貪る。
アリエッタの唇も舌も甘い唾液も、媚薬だ。
可愛らしい小さな舌を絡めとり、吸い上げてももっと欲しくなる。
「あ、んん………っ」
息苦しいのか眉を寄せるアリエッタも艶めいていて、洩れる吐息も悩ましい。
何度も角度を変え、逃げる舌を追い、上顎を擦るとアリエッタは肩口を揺らす。
「レ、オ様……くるし……」
息継ぎもままならないほどに貪ってしまっていたせいで、薄く開いた瞼から半分だけ漆黒の瞳を覗かせ、アリエッタが喘ぐ。
解放する前に唇を舐めてやると物欲しそうな顔をした。
「次はこっちに口づけさせてくれ」
「あっ……!」
囁いてから弾力のある乳房を手で掬い、薄桃色の乳首をねっとりと舐め上げた。
.