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第14章 束の間の幸福と崩落の足音

　絶頂を迎えたアリエッタに休む暇もなくレオは唇で柔肌を下へと辿っていく。レオの痕跡を残し、白皙の肌には赤い花が咲いた。


　そうして行き着いたのは、蜜を滴らせる下肢。


　両手で両足を抱え、固定する。


「あ……や、待って……。まだ私……はぁん……っ」


　制止を聞き入れず、赤い真珠に似た突起を舌先で突くと、面白いくらいにアリエッタの身体が跳ねる。


　みるみる育つ花芽を転がすと、いっそう蜜が溢れてくる。


「こんなに誘って。いやらしい子だな」


「誘ってなんてないです……」


「いやらしい子なのは認めるのか？」


「ちが……ゃあっ！」


　ずず……と卑猥な音を立て蜜を啜ると、否定の言葉は矯声に擦り変わる。


「音……や……です」


「させてるのはキミだろ」


　ぴちゃぴちゃと音を鳴らして舌を這わせれば、アリエッタの美貌が泣きそうに歪んだ。






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