この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿の令嬢
第15章 病みゆく心






 レオとリンゼイが馬車から降り立つと、近くにいた数人の学生が挨拶だろうか、話し掛けている。


 二日前にラインハルトに到着したというリンゼイは、旅の疲れを王城で癒し、今日から登校したのだ。


 アリエッタはその旨を出迎えのために王城にその日から泊まり込んでいるレオから手紙で知らせを受けていた。


 遠目に見るリンゼイは白に近いトゥーヘアードの長く滑らかな髪に、ぱっちりとした勿忘草色の瞳。肌は抜けるように白く、アリエッタと同年だというが幼さの残す顔は可憐で。


 王族ならではなのだろうか、気品が漂い、仕種ひとつとっても優雅だ。



 だがアリエッタが釘付けになっていたのは二日ぶりに見るレオだった。


 リンゼイの横で穏やかに微笑む彼がふとしたとにに見せた眼差しが、アリエッタの網膜に貼り付いた。


 レオの複雑な色彩の正体がようやく解った。


 彼女だ──彼女だったのだ。






.
/724ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ