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隠匿の令嬢
第15章 病みゆく心



 レオがアッシュブラン邸に戻らなくなってから暫く経った。時おりレオの姿は学校で見掛けるものの、大抵は他の学生に取り囲まれ、そしていつも隣にはリンゼイの姿があった。


 邸はレオと付き従うジョシュアがいないだけで、広い敷地がいっそう広く寒々しく感じられた。


 特に寝台が大きく、そして冷たくて寒かった。


 眠る間際までレオの温もりを感じていた頃が遠く思える。夜中に目覚めても、腕の中にいた。アリエッタから離れるのは相変わらずだが、朝起きたときにはまたレオに抱き締められていた。


 自分を抱き締めて眠っても、恋しさが募るだけ。


 レオに逢いたい。声が聴きたい。触れ合いたい。


 その思いも次第に募るばかりで、淋しさを紛らわるよう、アリエッタはこれまで以上にアトリエに籠り、一心不乱に絵を描いた。


 その様は鬼気迫るものがあった。





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