この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿の令嬢
第15章 病みゆく心




 ナキラの見立てで真新しいドレスを纏い、優雅に髪を結ってもらい、薄く化粧まで施されたころ。


 別の侍女がレオ到着の知らせを持ってやって来た。


「アリエッタ様。お出迎えして差し上げましょう」


「そうね」


 心にかかった靄を見せず、アリエッタは笑顔で答える。


 そうしてナキラに伴われ、玄関ホールでレオを待つ。


 ドキドキと胸が高鳴るのは嬉しさ半分、不安半分であったが、周囲に悟られてはならない。


 口許に笑みを湛えたまま、扉が開かれるのを待った。


 そして音もなく開かれた扉から入ってきた人物。それはレオではなく──リンゼイであった。


「あ」の形を唇が型どったまま、息が止まる。


 リンゼイのすぐあとにレオの姿を認め、心臓まで止まりそうであった。


 2人が並び立つ姿を間近で眼の当たりにしたアリエッタは、荒れ狂っていたはずの心が不思議と凪いでいったのを感じていた。


 


.
/724ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ