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隠匿の令嬢
第15章 病みゆく心




「アリエッタ、ただいま」


 部屋に入った途端、レオが歩み寄ってきてアリエッタを抱きすくめる。


「レ、レオ! ナキラが……」


 アリエッタの後ろに控えるナキラがいるのに、憚らず抱き締められ、本気で慌てる。


「私のことはお気にならさず」


「ということらしいぞ」


 二人が茶化すよう言うものだから、いっそう恥ずかしくなる。けれど久々にレオの体温と匂いに包まれ、胸がキュッと縮み、素直に抱き締められたままでいた。


 ナキラには嬉しそうに振る舞ったレオの帰宅。事実、嬉しくないわけではなかった。


 ただ感情が錯雑で。浮上と沈鬱の狭間で揺蕩って、いつも不安定なのだ。


「お夕食はどうされます? こちらに運びますか?」


「そうだな、そうしてくれ。ああ、でも。その前にやることがあるんだ。呼ぶまではいい」


「かしこまりました」


 ナキラが一礼し、踵を返す。アリエッタは閉じ込められる腕の中でレオを見上げる。







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