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隠匿の令嬢
第15章 病みゆく心
「ああ……気持ちいいな」
寝台に横たわるアリエッタの顔の横。レオは両手をつき、思わずといったふうに洩らす。
──気持ちいい……そう、だから……。
レオはよほどアリエッタの身体を気に入っているらしい。その証拠にこれまでも身体に対しての賞賛をされてきた。
月のものが巡ってきているとき以外は、毎晩のように抱かれもした。
日に何度というときまであった。
レオがアリエッタを抱くのは、欲望を満たすためだけに過ぎない。
だが彼を責められない。世話になっているから、仕事だからという理由だけでない。
アリエッタもレオやリンゼイの気持ちを知りつつも、浅ましく歓喜に震えてしまっているからだ。
冷えた心と裏腹に、身体はどこまでも熱く蕩けている。
レオの淫らな造形をはっきりと伝わってしまうくらい、アリエッタの柔襞は締め付け、絞りあげてしまう。
享楽に耽る蜜口からは、剛直で塞がれていても粘着質な液体を溢し、尻たぶやリネンまで濡らしていた。
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