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隠匿の令嬢
第16章 灰色の世界



 散らかっているからと断ろうか……と、言い訳を考えていれば。


「王女さま。お邸のお庭も素晴らしいですよ。そちらも回られてはいかがですか」


 アリエッタとリンゼイを二人きりにするのが心配なのか、控えていたナキラが助け船を出してくれた。


「お庭? そうですわね。時間もあまりないですし、そうしましょうか」


 あっさりとリンゼイはその提案に乗る。


 困っているのを察してくれたナキラに眼で「ありがとう」と伝えると、ナキラはアリエッタに解る程度に首を落とす。


「アリエッタ様。案内お願いできますか」


「はい」


 アリエッタはほっと息をつき、邸の外へと出る。





 陽射しの下を暫く歩く。


 乱れなく刈り込まれた植木の合間や、アリエッタが好んでお茶をする四阿を一周する。


 陽の下で緑に囲まれるリンゼイは、地上に舞い降りた妖精のようだった。







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