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隠匿の令嬢
第16章 灰色の世界
「レオ? お昼寝よね?」
「ん? そうだぞ」
「じゃあ、その……なんでドレス脱がすの?」
「シワになるだろ」
「そ……あっ!」
寝台に上がった途端、レオがドレスの紐をほどいてくる。そして納得しかけたところ、胸元に吸い付かれた。
「な、なにして……あ、んっ」
鬱血の痕に舌を這わせ、ついでとばかりに淑やかな色をする頂をはくりと食まれる。
「や……、レオ。お昼寝って……!」
「ああ、だから。昼に寝るから昼寝だろ」
「そんな……! やぁ……っ、吸わ、ないで……ンンッ」
こんな弱々しい拒絶ではレオを止められない。もっと必死に止めなければ……。
眠るだけならまだしも、ふしだらで淫らな行為をもう重ねてはならないのに。
レオだってアリエッタが本気で拒絶さえすれば、無理に抱こうとは思わないだろう。
その瞬間、レオとの関係はきっと終わる。
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