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隠匿の令嬢
第16章 灰色の世界



「これ以上我慢させられたら、俺のほうがどうにかなってしまいそうだ。動くぞ、いいな」


「も……」


 無理だと根を上げそうになったのを、寸前で呑み込む。代わりに彼の頬に掌を添え、告げる。


「好きに……していいから」


 レオは眼を丸め、そして眉を潜める。


「ああ……くそっ」


 珍しく悪態をついたレオは、唐突に腰を突き上げた。


「ひ……っ、やあぁぁっ」


 強い刺激に戦慄く。刹那、灰色の世界が霞む。


「キミは俺をどうしたいんだ」


 余裕のないレオの声が耳朶に響く。


 けれど大きく膨らむ肉棒がグチュグチュと卑猥な蜜音を立てるのに塗り込められ、問い掛けは思考を撫でて過ぎていく。


 レオはアリエッタの脚を抱え、持ち上げては埋め込む。ずん、ずんと重い突き上げに濡れそぼる蜜襞がめくれ、押し込められる。


「ふぁぁ、あぁ……」


 レオの剛直もアリエッタの蜜でぬらぬらと光沢を帯び、ひどく卑猥だ。






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