この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿の令嬢
第18章 王太子の過去



「い、痛い! 痛い!! 耳を引っ張るな!」


「引っ張られるようなことをしたのはレオナルド様です!」


 カーラは鳶色の瞳を吊り上げ、レオの耳を引っ張って机の下から引き摺り出す。


「お、おい。カーラ。あまり乱暴なことは……」


 レオが隠れる執務机で執務をしていた父がカーラにおずおずと言えば、カーラは国王である父を睨みつける。


「王さまも王さまです! 今の時間はお勉強の時間だと知っておられますよね?」


「う、うむ」


「でしたらなぜ、黙ってレオナルド様をこちらに隠されておいででしたのでしょうね?」


「それは……いや、うむ」


 飛び火に父もまた罰が悪そうにする。


「さ、レオナルド様。王さまのお邪魔になります。お部屋でじーっくり説教して差し上げますからね?」


「いっ!? ち、父上……助け……!」


 レオが父を見上げても彼は気まずそうに眼を逸らす。怒ったカーラに父も形無しだ。


「誰もお助けしたりしません! さ、諦めていらっしゃいまし!」


「痛い! だから引っ張るな……!」


 レオはカーラに耳を捻り上げられながら、部屋へと引き摺られて行った。





.
/724ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ