この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿の令嬢
第18章 王太子の過去


「レオナルド様は逃げはしても、先生方を傷付けたり、辞めさせようとしたり、横暴な態度はお取りにならないでしょう?」


「だってカーラが……」


「はい。誰かに優しくされたければ……、愛されたければまずは自分が愛すること。その教えをきちんと守っておいでなのですね」


 これはカーラの口癖だ。他人に優しさや愛を求めるのでなく、自分が優しさと愛を与えること。そうすれば必ずその愛は相手に伝わり、愛されることにもなる、と。物心がついた頃からカーラが口を酸っぱくして言い続けてきた言葉だ。


「先生方にレオナルド様のお優しさが伝わっているから、多少のことには眼を瞑ってくださっているのです」


 カーラはレオの月色の髪を優しく撫でる。


「レオナルド様。お勉強と同じくらい遊ぶことも寝ることも大事です。ですから遊ぶ時間も寝る時間もたっぷり取ってありますでしょ?」


 撫でられることに気恥ずかしさを覚えつつも、振り払う気になれない。


 もう拗ねている気持ちもどこかへ行ってしまい、カーラの言葉をじっと聞く。






.
/724ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ