この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿の令嬢
第18章 王太子の過去


 こんな会話をした数ヵ月後。


 シンシアが突然倒れた。



 初めは只の風邪だろうと医師の判断であったが、何日経っても一向に回復の兆しがない。


 病名が判明しないままシンシアはみるみる弱り、痩せ細った。


 父が親友の娘のため、国一番の医師をシンシアの治療に当たらせたが、それでも回復はしなかった。


 レオとセドリックは足しげく見舞いに通った。


 しかし日に日に弱る彼女に、無力さを突きつけられるだけ。


 礼拝堂にも通い、神に祈りを捧げた。


 まだ年端もいかず、なんの罪もないシンシアの命を奪ってくれるな、と。


 礼拝堂ではシンシアの母親の姿も度々見掛け、心労で顔色はすこぶる良くはなかったが、レオたち以上に熱心に祈っていた。


 それでもやはり回復はしない。


 薬も効かなければ、病名すら解らぬまま。


 レオも父と共に方々の医師を当たったが、どの医師も匙を投げてしまう状態であった。






.
/724ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ