この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿の令嬢
第19章 再起のとき


 ザキファス公爵が持ち掛けた提案は、レオが姿を見せないのであればアリエッタを邸に呼ぶ際に逢わせてもいいということだった。


 公爵はアリエッタの自由は絵以外ないと言ってはいたが、週一度の礼拝と、二ヶ月に一度彼を見舞うことが彼女のする唯一の外出だそうだ。


 しかしそれも監視の眼があるので、自由とは呼べないらしい。


 レオがここに隠れているのは、邸でも唯一信用のおける家令の協力で実現した。




「おじいさま、お加減はいかがですか」


「ああ、最近は気分が良くてな。新しい友人のお陰かな」


 公爵が視線だけ軽くクローゼットを見遣る。


 けれどレオはアリエッタに釘付けになっていた。


 アリエッタはもっと辛気臭い空気を纏っているのを想像していたが、どこか澄んでいて、クローゼットの中までふわりと空気が軽くなった気がしたのだ。


 ──あの子が……アリエッタ。


 公爵の絵を描いた少女の声や仕種にレオは眼が離せなかった。





.
/724ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ