この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿の令嬢
第21章 その世界、色鮮やかに



「……俺には昔、大切な女性が二人いた。ひとりは乳母を務めてくれていたカーラ。もうひとりは妹のように可愛がっていたシンシアという少女だ」


 レオはそう切り出して語る。


 不幸な事故で亡くなったカーラと、病で亡くなったシンシアのことを。


 淡々と語る口調に紛れ、深い哀しみがあった。


 二人を知らないアリエッタでさえ、胸が詰まる思いになる。


 さっきまで、どうしてここにいるのだとか、なぜ目の前に現れたのだとか。


 せっかく恋心を忘れようとしていたのにだとか。


 未練がましい気持ちになっていたのが、レオの話を聞き入るうちにどこかへ行ってしまう。





「──シンシアを亡くしてから俺は、哀しみに暮れていた。だがそんなとき、ある一枚の絵と出逢ったんだ」


 アリエッタはふと思い出す。ギルデロイが話していたことを。


 レオが心痛で伏せっていた折り、絵に癒されたのだと。





.
/724ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ