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隠匿の令嬢
第3章 肉食獣は紳士の仮面を被る
「いやっ! やめて……」
まだシュミーズドレスが覆っているとはいえ、こんなあられもない姿を男に見られたことはなく、アリエッタは驚愕に声を震わせる。
「案ずるな。キスするだけだから」
レオの声色はひどく優しいのに、琥珀色の双眸は獣じみた色が浮かんでいて。どちらが本当のレオなのか解らなくなる。
「いや……いやよ。そんなところにキスなんて……ああっ!」
頭〈カブリ〉を振って訴えかけるも、白皙〈ハクセキ〉の胸元がきつく吸い上げられてあられもない声を上げる。
鬱血した肌を癒すよう、その部分を重点的に舐められる。早く1回分を終わらせようとレオの肩を押してはみるが、アリエッタの華奢な細腕では逞しいレオには敵わない。
レオの唇はどんどんと下がっていき、まろやかな丸みを帯びるアリエッタの乳房を捕らえる。
「そんなところ……本当にダメ」
羞恥で泣きそうになる。しかしレオはやめる気配はなく、シュミーズドレスの前みごろを閉じるリボンをするりとほどき、息を呑む間もなく乳房は露〈アラワ〉になった。
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