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Re:again
第2章 【リップサービス】
「食べ物追加しない?みちるちゃん、甘いもの好き?」
『うん。アイスでも頼もうかな。タカシ君は?』
「俺はイカゲソ」
周りにも追加オーダーを確認しながら、タカシとメニュー表を覗きこむ。
ふいにタカシの柔らかい髪がおでこに触れて笑った。
くすぐったかった。
「―小さくて可愛いね」
社交辞令の言葉。
何の意味もない―
それでも、女の子扱いされて悪い気はしなかった。
“ありがとう”軽く返そうと思うのに、タカシの瞳が真剣で思わず見入ってしまう。
いつの間にかタカシに手のひらを重ねられていた。
華奢な体躯は中性的なのに、手のひらは節ばっていて紛れもなく大人の男のものだった。
その手のひらが妙に熱くて身じろぎしてしまう。
タカシの手のひらから逃れようとすればするほど、握り締められる力が強くなった。
気が付けばキスが出来そうな距離まで近づいていた。
「「キャ~~~ッ!!!」」
沸き上がった歓声に驚き、タカシの身体が離れた。
視線を前に戻すと、爽介が左側の女の子と絡みつくようなキスをしていた。
女の子は眉を寄せて爽介のキスに酔っている。
何度も角度を変えてのキス。
爽介の赤い舌先が覗いた。
爽介の奔放なキスに応えようと、女の子は爽介に身を寄せた。
爽介は女の子の後頭部に手を添えながら、空いた片手で右側の女の子の膝を割った。
女の子は形ばかりの拒絶をするものの、緩い抵抗をすればするほど爽介の手は深い谷底に沈んでいく―
「‥はぁッ…」
爽介の愛撫に素直になった時、爽介はそれまで舌を絡めていた左側の女の子を解放した。
ふたりの舌先から銀糸の糸がこぼれた。
女の子は名残惜しそうに爽介の唇を再び求めたが、爽介は股の間を愛撫していた右側の女の子に口付けた。
解放した左側の女の子の胸を揉みしだくことを忘れずに。
女の子は嬌声を上げ、爽介の胸に倒れた。
女の子ふたりはそれぞれ恥態に興じ、爽介からもたらされる快楽の虜になっていた。
周囲でさえ。
皆が爽介から発せられる熱に浮かされていた。
爽介は相変わらず醒めた目付きのまま、じっと私を見つめた。
視線を反らさずに。
愛撫の終了と共に
爽介は唇をひと舐めする。
その唇は私にリップサービスを紡いだ。
“ブ・サ・イ・ク”
*****
『うん。アイスでも頼もうかな。タカシ君は?』
「俺はイカゲソ」
周りにも追加オーダーを確認しながら、タカシとメニュー表を覗きこむ。
ふいにタカシの柔らかい髪がおでこに触れて笑った。
くすぐったかった。
「―小さくて可愛いね」
社交辞令の言葉。
何の意味もない―
それでも、女の子扱いされて悪い気はしなかった。
“ありがとう”軽く返そうと思うのに、タカシの瞳が真剣で思わず見入ってしまう。
いつの間にかタカシに手のひらを重ねられていた。
華奢な体躯は中性的なのに、手のひらは節ばっていて紛れもなく大人の男のものだった。
その手のひらが妙に熱くて身じろぎしてしまう。
タカシの手のひらから逃れようとすればするほど、握り締められる力が強くなった。
気が付けばキスが出来そうな距離まで近づいていた。
「「キャ~~~ッ!!!」」
沸き上がった歓声に驚き、タカシの身体が離れた。
視線を前に戻すと、爽介が左側の女の子と絡みつくようなキスをしていた。
女の子は眉を寄せて爽介のキスに酔っている。
何度も角度を変えてのキス。
爽介の赤い舌先が覗いた。
爽介の奔放なキスに応えようと、女の子は爽介に身を寄せた。
爽介は女の子の後頭部に手を添えながら、空いた片手で右側の女の子の膝を割った。
女の子は形ばかりの拒絶をするものの、緩い抵抗をすればするほど爽介の手は深い谷底に沈んでいく―
「‥はぁッ…」
爽介の愛撫に素直になった時、爽介はそれまで舌を絡めていた左側の女の子を解放した。
ふたりの舌先から銀糸の糸がこぼれた。
女の子は名残惜しそうに爽介の唇を再び求めたが、爽介は股の間を愛撫していた右側の女の子に口付けた。
解放した左側の女の子の胸を揉みしだくことを忘れずに。
女の子は嬌声を上げ、爽介の胸に倒れた。
女の子ふたりはそれぞれ恥態に興じ、爽介からもたらされる快楽の虜になっていた。
周囲でさえ。
皆が爽介から発せられる熱に浮かされていた。
爽介は相変わらず醒めた目付きのまま、じっと私を見つめた。
視線を反らさずに。
愛撫の終了と共に
爽介は唇をひと舐めする。
その唇は私にリップサービスを紡いだ。
“ブ・サ・イ・ク”
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