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Re:again
第8章 【紫陽花色の雨】
「‥ゴミの分別また間違ってた。ペットボトルのフタは燃えないゴミに捨てちゃダメ。
コンビニのごはんばかり食べちゃダメ。お野菜摂りなさいっていつも言ってるでしょう?…胃腸が弱いんだから‥。洗濯は色移りするものは分けなくちゃ。ブラはネットに入れること!…」

ゴミまで漁るか。
ストーカー気質‥。

『葵には適わない‥すみません……』

「‥みちるちゃんのコトでオレが知らないコトなんてない…」

またいつものぽやぽや笑顔。
“イク時の顔もさっき見せてもらったしね”
と耳元で囁かれボッと赤面する。

「‥こういうオレの行動が“みちるちゃんの手足をもいで壷の中に閉じ込めるようなコト”ってソウスケに言われたよ。
みちるちゃんの考える力を奪うような行動だって」

葵が視線を伏せる。

「‥だけどオレはね、みちるちゃんが望む限りはあなたの手足をもぐよ。頭だってもぐ。
誰に何を言われても、思われても全然平気。
みちるちゃんをどんどんダメにしちゃいたい。壷に閉じ込めてオレがずっと大事に抱えておきたい」

葵の長い手足に絡みとられ、腕の中に閉じ込められる。
葵の何もかもが心地良かった。
葵が私の後頭部にキスを落とす。たくさんのキスを。

『はじめて喧嘩しちゃったね‥いつも仲良く過ごしていたのに。
悲しかった‥寂しかった…』

「‥みちるちゃんったら、お馬鹿さん。
やっと喧嘩が出来たんじゃない。今まであなたはオレのことを喧嘩出来る相手だとすら認めてなかったんだよ。
あなたが大人で、オレがこどもだったから。
オレは嬉しかったよ。みちるちゃんと喧嘩が出来て。
やっとちゃんと俺と向き合ってくれたんだって‥会えないのは辛かったけど。《ここにはもう来ない》なんて言って来てたし。嘘ついちゃった…」

『葵の夢をたくさん見たよ』

「‥オレの夢‥?…」


『そう‥さっきみたいなエッチな夢も見た。朝起きるとあたりに砂みたいなのが落ちてるの。アレ、何だったんだろう…』

葵の視線が泳いでいる。
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