この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Re:again
第8章 【紫陽花色の雨】
「―あと2ヶ月もすればオレは二十歳になる。
合法的に飲酒も喫煙もその他もろもろの権利が認められる。責任といっしょにね。
みちるちゃん、それがどういうことなのかわかる?
みちるちゃんといっしょにお酒が呑めるよ。
あなたが望むならオレは煙草も吸うよ。
みちるちゃんが望むことなら、何だってしてあげる」
『葵に煙草は似合わないよ』
「‥そうやっていつまでもこども扱いしないでよね‥それに最近、“外出先の禁酒令”が破られているのはどういうこと?」
『あれ?葵に禁酒令の話なんてしたっけ?』
葵が深いため息をつく。
「‥何言ってるの‥
オレが約束させたんじゃない。みちるちゃんは相当酒癖が悪いから。あんまり強くない癖にいつも限界を越して呑んじゃうでしょう?‥酔っ払うとすぐ脱いじゃう癖自分で気付いてる?…」
『えっ?!私、脱ぐの?!』
「‥そうだよ。すごーく目に毒。泥酔したあなたがオレをどんなに悩ませたか知らないでしょう?
いたいけな思春期のオレをどんなに苦しめたか‥裸のあなたに服を着せて、時にはシャワーを浴びせて、布団に寝かせて‥何事もなかったかのように朝、“おはよう”って接するのがしんどかったか。みちるちゃんは本当に何でもかんでも忘れちゃうんだもん……」
ここにも私の被害者が‥。
今も昔もお世話を掛けております。
『ごっ‥ごめん葵……』
「‥お願いだから呑み過ぎないでよ。心配でおちおち眠れないじゃない‥どこかでみちるちゃんがあられのない姿で眠ってるんじゃないか、酔い潰れてるんじゃないかって‥それから…」
合法的に飲酒も喫煙もその他もろもろの権利が認められる。責任といっしょにね。
みちるちゃん、それがどういうことなのかわかる?
みちるちゃんといっしょにお酒が呑めるよ。
あなたが望むならオレは煙草も吸うよ。
みちるちゃんが望むことなら、何だってしてあげる」
『葵に煙草は似合わないよ』
「‥そうやっていつまでもこども扱いしないでよね‥それに最近、“外出先の禁酒令”が破られているのはどういうこと?」
『あれ?葵に禁酒令の話なんてしたっけ?』
葵が深いため息をつく。
「‥何言ってるの‥
オレが約束させたんじゃない。みちるちゃんは相当酒癖が悪いから。あんまり強くない癖にいつも限界を越して呑んじゃうでしょう?‥酔っ払うとすぐ脱いじゃう癖自分で気付いてる?…」
『えっ?!私、脱ぐの?!』
「‥そうだよ。すごーく目に毒。泥酔したあなたがオレをどんなに悩ませたか知らないでしょう?
いたいけな思春期のオレをどんなに苦しめたか‥裸のあなたに服を着せて、時にはシャワーを浴びせて、布団に寝かせて‥何事もなかったかのように朝、“おはよう”って接するのがしんどかったか。みちるちゃんは本当に何でもかんでも忘れちゃうんだもん……」
ここにも私の被害者が‥。
今も昔もお世話を掛けております。
『ごっ‥ごめん葵……』
「‥お願いだから呑み過ぎないでよ。心配でおちおち眠れないじゃない‥どこかでみちるちゃんがあられのない姿で眠ってるんじゃないか、酔い潰れてるんじゃないかって‥それから…」