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Re:again
第9章 【ウィークエンドはあなたと】
*****
◆1週間◆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
6/29(sun)22:00
お風呂上がり。
1週間の疲れをほぐしそろそろ寝仕度を始めようかという頃…
「‥イッチニー!イッチニー!…」
室内で大玉転がしに勤しむ葵を横目にビールを煽る。
ぴ~~ッ!!!
『葵、夜に笛を吹くと蛇が出るよ』
ぴっちぴちの体操服に身を包み、赤白帽をウルト○マン仕様にした葵が笛を吹きながら敬礼する。
ご丁寧に“目黒”と書かれたゼッケン付き。
‥何なんだろうこの子は。
“大人の男”を出してドキッとさせたかと思いきや、このゆるゆるっぷり。
「‥みちるちゃん、どう?!…」
“オレを見てくれ”とでも言うように両手を広げて謎のアピールをする葵。
何がだよ。なんで期待に満ちた瞳で私を見るんだよ。
私に何を求めてるんだよ。
こんなに美貌の使い方間違ってるひともそうそういやしないよ。
なんでそんなにぴちぴちした半ズボン穿いてるんだよ。
どっから引っ張り出してきたんだよ、その体操服。臍が見えてるぞ。
「‥女子はギャップに弱い!!…」
『ギャップの出し方間違えてるよ』
「‥そーぉ?‥萌えないの??…」
不思議そうに小首を傾げる葵。
赤白帽がぽとりと畳に落ちる。
まぁ、なまっ白い脚が艶かしいっちゃあ艶かしいけど。
「‥女心‥難しい‥秋の空…」
ブツブツ呟きながら葵が和紙で出来た大玉の空気を抜く。
「‥もしかしてみちるちゃんも着たかった??…」
葵の瞳が再びきらめく。
『違う。布団敷くよ。退けよ大男』
とぼとぼと葵が押し入れから布団を取り出す。仲良く枕をふたつ並べる。
『こら。赤白帽頭に乗せるな』
*****
“葵の彼女騒動”も一段落つき、すっかり仲直りをした私たち。
日常におかえりなさいと呟く。
ひとつ違うところは以前と同じ安心安全な“つまらない日常”ではないということ。
◆1週間◆
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6/29(sun)22:00
お風呂上がり。
1週間の疲れをほぐしそろそろ寝仕度を始めようかという頃…
「‥イッチニー!イッチニー!…」
室内で大玉転がしに勤しむ葵を横目にビールを煽る。
ぴ~~ッ!!!
『葵、夜に笛を吹くと蛇が出るよ』
ぴっちぴちの体操服に身を包み、赤白帽をウルト○マン仕様にした葵が笛を吹きながら敬礼する。
ご丁寧に“目黒”と書かれたゼッケン付き。
‥何なんだろうこの子は。
“大人の男”を出してドキッとさせたかと思いきや、このゆるゆるっぷり。
「‥みちるちゃん、どう?!…」
“オレを見てくれ”とでも言うように両手を広げて謎のアピールをする葵。
何がだよ。なんで期待に満ちた瞳で私を見るんだよ。
私に何を求めてるんだよ。
こんなに美貌の使い方間違ってるひともそうそういやしないよ。
なんでそんなにぴちぴちした半ズボン穿いてるんだよ。
どっから引っ張り出してきたんだよ、その体操服。臍が見えてるぞ。
「‥女子はギャップに弱い!!…」
『ギャップの出し方間違えてるよ』
「‥そーぉ?‥萌えないの??…」
不思議そうに小首を傾げる葵。
赤白帽がぽとりと畳に落ちる。
まぁ、なまっ白い脚が艶かしいっちゃあ艶かしいけど。
「‥女心‥難しい‥秋の空…」
ブツブツ呟きながら葵が和紙で出来た大玉の空気を抜く。
「‥もしかしてみちるちゃんも着たかった??…」
葵の瞳が再びきらめく。
『違う。布団敷くよ。退けよ大男』
とぼとぼと葵が押し入れから布団を取り出す。仲良く枕をふたつ並べる。
『こら。赤白帽頭に乗せるな』
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“葵の彼女騒動”も一段落つき、すっかり仲直りをした私たち。
日常におかえりなさいと呟く。
ひとつ違うところは以前と同じ安心安全な“つまらない日常”ではないということ。