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Re:again
第9章 【ウィークエンドはあなたと】
爽介曰く“1日として同じ日”はないらしい。
確かに私の中で何かが変わりはじめている。
または既に変わっていた部分に今ようやく気付いたのか。
葵はまたこの部屋に出入りするようになり、頻繁に泊まるようになった。
「‥ソウスケの匂いがする…」
と言って、葵は今まで使っていた布団を切り刻んで捨ててしまった。
本当は爽介が泊まった時はお客さん用の予備のものを敷いたのだけれど。
それを“なぜ?”と訊かれると言葉に詰まる。
《葵といっしょに寝た布団に爽介を寝せたくなかったのか》
それとも、
《葵の匂いを消したくなかったのか》
どちらだと詰め寄られれば答えられない。
爽介が今も大切な存在であることに偽りはないし、かといって葵も手離したくない。
私は欲張りだ。
「‥みちるちゃん、どんな男が好き‥?」
牛乳入りのジョッキを傾けながら葵が流し目をくれる。臍がちらり。
『ん、え?‥いや‥好きになったひとがタイプかな…』
葵が買ってくれたダブルの布団に寝転がりながらエロ下着の雑誌を開く。
枕も葵が選んだお揃いのもの。
私が水色。葵はピンク。
「‥それが一番難しい……」
眉を寄せ苦悩する葵。
ドキドキ。色っぽい。
体操服が馬鹿っぽい。
「‥みちるちゃんも牛乳飲んで…」
私のビールを取り上げ、ジョッキを付き出す。
『やだよ。ビールのチェイサーに牛乳は合わないって』
ビールを取り戻す。
“あおいのおかしばこ”からスルメイカを取り出し、しゃぶる。
葵はジョッキをまだぐいぐいと近付けてくる。
「‥身長差があると立ちバックがしにくい。みちるちゃんは155cm、オレは192cm。‥抜けちゃうよ‥?…」
大真面目な葵の声にビールを吹き出す。
まったく心臓に悪い。
うふふ、と葵が笑う。
*****
確かに私の中で何かが変わりはじめている。
または既に変わっていた部分に今ようやく気付いたのか。
葵はまたこの部屋に出入りするようになり、頻繁に泊まるようになった。
「‥ソウスケの匂いがする…」
と言って、葵は今まで使っていた布団を切り刻んで捨ててしまった。
本当は爽介が泊まった時はお客さん用の予備のものを敷いたのだけれど。
それを“なぜ?”と訊かれると言葉に詰まる。
《葵といっしょに寝た布団に爽介を寝せたくなかったのか》
それとも、
《葵の匂いを消したくなかったのか》
どちらだと詰め寄られれば答えられない。
爽介が今も大切な存在であることに偽りはないし、かといって葵も手離したくない。
私は欲張りだ。
「‥みちるちゃん、どんな男が好き‥?」
牛乳入りのジョッキを傾けながら葵が流し目をくれる。臍がちらり。
『ん、え?‥いや‥好きになったひとがタイプかな…』
葵が買ってくれたダブルの布団に寝転がりながらエロ下着の雑誌を開く。
枕も葵が選んだお揃いのもの。
私が水色。葵はピンク。
「‥それが一番難しい……」
眉を寄せ苦悩する葵。
ドキドキ。色っぽい。
体操服が馬鹿っぽい。
「‥みちるちゃんも牛乳飲んで…」
私のビールを取り上げ、ジョッキを付き出す。
『やだよ。ビールのチェイサーに牛乳は合わないって』
ビールを取り戻す。
“あおいのおかしばこ”からスルメイカを取り出し、しゃぶる。
葵はジョッキをまだぐいぐいと近付けてくる。
「‥身長差があると立ちバックがしにくい。みちるちゃんは155cm、オレは192cm。‥抜けちゃうよ‥?…」
大真面目な葵の声にビールを吹き出す。
まったく心臓に悪い。
うふふ、と葵が笑う。
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