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Re:again
第3章 【肥やし系年下男子】
爽介の不可解な言動に振り回されたかと思えば、葵まで私を動揺させる。
今まで、私が入浴中に葵が浴室に立ち入ることなんてなかったのに―

「‥不用心。鍵くらい掛けなくちゃ。
こんなカーテン、何の役にも立たないよ?…」

顔が見えないせいか、葵の考えが読めない。
カーテン越しに葵の大きな手のひらの形が浮かび上がる。
シャワーを流しっぱなしのまま、息を殺していた。

葵の手がカーテンの端を掴む。
シャッ!!!

―開けられた!!
とっさに目蓋を閉じたけど、何の異変もない。
恐る恐る目を開けると、カーテンは閉められていた。
葵の気配もそのままで……。

「‥ちゃんと閉めなきゃ。水浸しにすると怒られちゃうよ?
それに、着替え忘れてる。ここに置いておくね。みちるちゃんたら、あわてんぼうさん…」

かすかに笑みを含んだ、いつもの葵の声だった。
全身の力が抜けた。

*****

恐る恐る浴室を後にすると、宣言通り布団が敷かれていた。
ここまでは平常通り。

葵様が帰還して下さっていることを願っていたのだけど、当の葵様は満面の笑みでドライヤー片手に戦闘体制。
ええいままよ、と大人しく身を差し出す。

詰られるかな‥と思ったけれど、葵はいつもと同じ調子で、下手くそな鼻歌混じり。
一見機嫌が良いように見える。
ただちょっと、笑顔が不気味。
葵はいつも笑みを絶やさない素敵男子だけれど、終始満面の笑みって逆に怖いと思うの。
とりあえず逆らわないように。神妙に。
髪を乾かす手つきも普段通り。ブラッシングも普段通り。
桃の香りのヘアクリームなんかも擦りこまれて、髪の毛サラサラ。
ついでにリンパマッサージもしてもらって血液サラサラ。身体ぽかぽか。
ほら、もうイイ歳だかんね。

お布団に入っておやすみなさい。
いつもならここで電気を消して葵は帰ってゆく‥のに、今日は胡座をかいたまま私を見ている。
満面の笑みで!!
座敷わらし的な?
ちょっと育ちすぎてない?わらし‥。

薄目を開けて様子を伺っていると、がっちり視線が合ってしまった‥。
そして気づく。
葵の笑みがニコニコではなくニヤニヤしていることに。
嫌な予感しかしない!!

「‥男アソビ、楽しかった?…」
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