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Re:again
第4章 【嘘の自白】
『迷惑掛けてごめん‥お願い、マイコ。このままスルーの方向で。第二弾も私はパス』

「そーぉ?まぁ、私がみちるを無理矢理連れ出したのがいけなかったんだけどね。
男の子のメンバー確認を怠ったし」

『ううん。マイコは悪くない。連れ出してくれて嬉しかった。
こんな私を気遣ってくれてありがとう。
タカシ君にも感謝してる。
あんな再会だったけど、爽介に会えたことは嬉しかったの。
ただ、好きだった年月があまりに長かったから‥昨日もうっかり情のようなものに流されそうになった。
つい、爽介を好きだった頃のことを思い出しちゃって。
爽介がそばにいることが嬉しくて。
でもそういうのって健全じゃないから。
また会っちゃえば、流されちゃう。
私にとって爽介は竜巻みたいなもんだから』

「避けようがないんだ?」

『そう。気が付いた時には渦の中。
逃げようと思っても、一度捕まってしまえば手遅れ。
そういうのも楽しいかも知れないけど、今は無理』

「無理?」

『無理!!』

「貴史君も哀れだな~」

『ん?』

「いーや。彼も違った意味で竜巻に巻き込まれてんのよ。
哀れな気配り貴史‥損な役回り…」

『‥タカシ君に連絡先貰ったけど、連絡することもないから。
私はとにかく爽介には関わりたくない。
今のしみったれた生活を守っていきたいの』

「みちるはしみったれてないよ」

マイコは私の手のひらをキュッと握った。
真剣だった。

「みちるはしみったれてなんかない。
地味かも知んないけど、私は良いと思う。
アンタの生活」

『‥ありがとう』

「でも、寂しいからたまには私とも遊んで!
たまにはハメを外そうよ。それからもうひとつ。
さっきみちるは“健全じゃない”って言ったけど、逆に“健全な恋”って何?それって大事なこと?
時には情に流されても良いじゃない。恋は、恋。
アンタが思いっきり間違ってる時は私がそのしみったれた横っ面殴ってやるから!」

『結局しみったれてんのかよ‥』

「だ~か~ら~!!
みちるは心配せずに流れに任せな!
まぁ、爽介君のことは置いておくにせよ。これから先のことよ?
アンタが道を踏み外そうが、しみったれていようが私はみちるが好きだよ」
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