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第7章 【EAT ME!】
小腹が空いたので寝転がったままキュウリをかじる。
人参を握った葵が近づいてくる。
やだ!人参、生は固い!
揉み合いの末に口に人参を入れられる。

「‥みちるちゃん、ソウスケの苗字って何?…」

『ヤスダだけど?』

スズキじゃないよ?

「‥ふぅん。みちるちゃん、ソウスケってパンツ泥棒?…」

『違う。爽介の弟がパンツ泥棒』

そしてアンタももれなくパンツ泥棒だ。

葵の目が細くなる―
ダダダッ
ほふく前進で猛烈に突進してくる。乳首隠せよ。ピンクか‥。
肩肘をついて私の顔を見下ろす‥―

「‥ふぅん。兄弟揃って骨抜きにしてるの…?
みちるちゃんたら、テクニシャン…」

葵に唇を奪われる。
散乱した下着の山に食べ掛けの人参が飛んだ。

「‥‥煙草‥…」

大きな手のひらで私の髪の毛を乱しながら葵が呟く。
私を鋭く睨み付ける。
疑惑を否定する。

『してない』

「‥どうだか」

葵が吐き捨てた。
身体が離れる。
離すまいと身体を引き寄せる。
葵の瞳は冷たかった。

『してない。欲しくない』

葵は私の腕を振り払わない代わりに、私を抱き締めもしなかった。

「‥あっそ」

『欲しがらなかった』

「‥だから?」

醒めた眼差しの葵を組敷く。
エプロンを引き剥がし、下着の山にエプロンを叩きつける。

―私は爽介を欲しくなかった。
欲しがらなかった。

葵の唇を激しく奪う。
葵は無抵抗だ。

‥この唇だ。
今日、一番欲しかったものはこの唇だ。
閉ざされた唇を解すように舌先でなぞる。
葵が私をじっと見上げている。
葵の唇を更に奪う。
葵の唇は固く、私の舌先は行き場を失う。

デジタルの目覚まし時計に目を走らせる。
今日は私が主役の日。
―まだ1日は終わっていない。

白い首に腕を巻き付ける。
前触れなく、葵の唇が開いた。
歯同士がぶつかり、粘液が絡み合う。葵の舌を夢中で追いかける―

「‥みちるちゃん…今度オレに嘘ついたら…赦さない……」

葵の首にしがみつきながら、壊れたように首を縦に振る。
唇の端から唾液がこぼれた。

『葵―
もっと、欲しい』

目を細めたまま、葵が低く笑った。

「さぁ、どうぞ。召し上がれ」


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