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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第4章 類は友を呼ぶ

「はは、是非またいらしてください。」

「あぁ。じゃあハンソン、初戦でー・・」
「楽しみにしてるよ。昨年度のリーグ最優秀賞の君と試合出来るのをね。」

そんな挨拶を交わして、私とハンソンは席につく。
一応、別れる時に頭を下げてみたけど彼は無視。それが柳沢の冷たいところだ。

「ー・・にしても、綺麗な人が多いわね。」
「あぁ。サッカー選手は綺麗な女性が好きだからさ」

目の前に置かれた軽いデザートやフルーツをつまみながら彼の話を聞く。日本でもそういった風潮はあると思う。野球選手はアナウンサーで、サッカー選手はモデルというものがー・・。

外国にはアナウンサーという位置付けの女性は居ない。

基本的にみんな、記者や編集者出身だ。
そこから人気になればテレビキャスターになれる。

可愛らしくて綺麗な女性ばかりを集め
政治問題に上手に発言出来ない人がアナウンサー・キャスターを名乗っているのは恐らく日本だけだろうか?

「お酒はいいか?」

「少し回ってきてるの。強いのは飲めないからカシスオレンジ頂けるかしら?」
「あぁ。本当に君には助けられているよ。
いつもは少し歩くだけで女性に声をかけられてー・・純粋にパーティーを楽しめないからね。」

「そんなに人気者なの?」

「そうじゃないかな?最近は絶好調だから、試合でもヒーローインタビューをよく受けるし・・全盛期のロナウジーニョとか、そこまではいかないけどね。」

「はは。でもそれでもすごいわ。」

彼はとても優しい。話していて分かった。

すごい人なのに気取る事もなく、すごく素直だ。こんなに丁寧に゛ごめんなさい゛と゛ありがとう゛を言える人は少ないだろう。

柳沢なんてー・・両方言わないし。。


優しくてお金持ち、そしてハンサム。

確かに私が居なかったら、まともにパーティー会場を横切る事さえ出来ないかもしれない。あの二人がずっと女性に声をかけられているのを見てわかる様にー・・。

良い仕事をしたのかな・・・・?
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