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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第1章 遊びと本気
高校三年生のときに、キャッチで知り合った、松下さんという男性と仲良くなりそこから私は、その会社の社長さんと知り合いになった。
スレた事も沢山した私だが、幼い時からの夢である留学はあきらめ切れなかった。その為、どうしてもお金がほしかった。だからとある商売に“投資”をしたのだ。
その商売とは、まぁ俗に言う出会い系サイトの運営。
詐欺かもしれない。もしかしたら、失敗するかもしれない。
そんなリスクを抱えながら、ずっと貯めていた当時の私には大金だった50万円を全額投資して、その二ヶ月後。
会社は右肩上がりになり続け、五年近くたった今でこそ、ピーク時よりは利益は下がったもののそれでも毎月、何億という商益を上げていた。
投資額は確かに50万円と少ないため貰える額は20%程度だが、それでも充分すぎるほどのお金を毎月もらえている。
無事、留学できて、留学先でも割りとお金に困らなかったのはこの投資が成功したからだ。金銭的な余裕は心の余裕とでも言う様に、向こうでの生活は本当に優雅で誰にでも優しくなれた。
そして、卒業して、社長の大目さんに頼まれこの町に来た。目的は事業拡大だ。
この町だけの出会い系サイトを作ろうと考えた私達。日本で一番人口が多い分そういったピンクの需要も多い。
成功すれば一応、“代表取締役”となれる私。だけど失敗すれば今のままだ。
「商売っていうのは博打と同じやねんで」と幼い時から父親に言われ続けてきた私が、こんなチャンスを逃がす訳ない。失敗したら確かに多額の資金を失うことになるが、女であれ男であれ、勝負をしかけない時期がある。その時期が丁度今なのだ。
そして、そこで生まれたストレスー・・。
その矛先が“男と遊ぶ”方向に行くのだろう。