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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第4章 類は友を呼ぶ


何となく、それ以上彼と同じエレベーターに乗る事が嫌になって、途中で降りた。

そして再び、SWに戻る。


「あら、どこ行ってたの?」

ルームカードで部屋に入ると、タンクトップにショートパンツという何ともラフな格好をしたシャキーラがいた。どうやら入れ違いだったようだ。


「シャキーラ、聞いてくれない?」


お風呂にはいって酔いが覚めたのか、心なしかテンションの低い私をみて、勿論、と言ってくれた。


そして、私はさっきエレベーターで光に会った事と
ハンソンとの関係について説明した。試合を見に来てくれ、と言われたのも。

シャキーラは冷蔵庫からお水を取り出して、
私に注いでくれた。


「私はー・・蓮の事を好きだけど恋愛感情じゃない。ハンソンもね。その事は柳沢が一番わかってると思ってたから。」

「貴方がそういう性格だってことを?」
「えぇ。」

「ん~、でも、本当に彼が蓮って子の事を考えてるなら、いくらセックスはしてないと言えども、貴方の体には指一本触れないはずよ。」

確かに。言われてみれば、そこが矛盾していた。


「私の予想だけど、彼は飲みすぎたんじゃないの?何でパーティー会場に居たのかっていう理由もないまま初対面の降りされて、しかも一緒に居るのがテレビや新聞で勝手に"ライバル"と表されてるハンソン・・。貴方が色んな人に褒められて、ハンソンが鼻高々だったのも真実だわ。それにムカついたんでしょ。」

「だから、ヤケ酒して、ストレスをあたしにぶつけたってわけ?」
「だって、その考えが妥当でしょ。貴方に恋愛感情を持っていて、そこから来る嫉妬心なら"蓮"という名は出さないわ。もし天と地がひっくり返って本当に蓮に流れられたら困るもの。」

「そっか~・・確かにそうだね。」

「酷い事言われて、腑に落ちない部分もあると思うけど彼達もマスコミに酷い事を書かれて、それが全世界に配信されてるのよ?ストレスはある筈だわ。お酒飲んで荒れたい日も勿論ある筈。今回は大人になるべきね」

ご最もな意見だ。日本なら私が友達にこういうアドバイスをする側かもしれないけど彼女と居たらどうしても立場が逆転してしまう。
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