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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第5章 情熱とは熱しやすく冷めやすい

"今日の試合・・どうなると予想しますか?"

「そうだね、凄く難しい試合になると思うよ。勝つ気で勝負に挑むし、決して手は抜かない。だけど、それでも悲しい思いをする可能性が多いにあるー・・それがマンチェスターの強さを表しているんだろうね。」

"この試合で挑戦したいことは?"

「やっぱり、プレミアムリーグの初戦だからね。絶対に勝ちたいよ。個人的に挑戦したい事というよりも、チームで優勝に挑戦したいと思ってる」

"なるほど・・相手チームで恐れている人はいますか?"

「みんなすごい選手だからね。全員怖いよ。だけど、同じ位置の同年代として、柳沢は怖いね。」


"柳沢!やっぱり、彼ですか!彼の強みはなんだとおもう?"

「ん~運動能力が抜群に良い天才肌な所かな。あとは頑固な所。絶対にシュートを打つと決めたら、ボールを放さないんだ。どんな人数に阻止されようとしてもね。まさにキャプテン光だよ。」


"ははは。大空光だね。

じゃあ、この試合にむけて意気込みを!"


「みんな、集まってくれてありがとう。この試合はー・・僕にとってとても重要だ。勿論、チームにとってもね。

絶対に勝ちたいと思う。
そして、個人的に今日は愛している女性が見に来てくれているんだ。だから、彼女に良い姿を見せて、正式にお付き合いを頼みたいと思っている。シュートを必ず決めるから、応援よろしく。」

軽い笑顔で、そう言ってのけて
インタビュー場を離れたハンソン。

いきなりの事態に会場はさらに大きな歓声に包まれた。

あれ絶対私の事でしょ・・。

どことなくボックス席以外からの視線やシャッター音を感じた。確かにバカじゃない限り、とりあえず先にボックス席に座っている女性を見るだろうー・・。

どうしようもない気持ちにおおわれ、私は下を向いた。


すると、ふと、頭の上に雑に掛けられたジャケットー・・、
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