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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第5章 情熱とは熱しやすく冷めやすい
吃驚して後ろを向くとー・・そこには、サングラスをかけたスタイルの良い男性三人がいた。
ほのかに香る男らしいフレッシュな香水の臭いー・・。
「なんなら、これ貸してやるよ」
といい、サングラスをはずし、私に手渡して微笑んだ相手はー・・
「遥くん!!」
「まさかここで会うとはね~。しかも、ハンソンとそんな関係になってるとは。」
と皮肉に嫌味を言うのは・・蓮だ。声でわかる。
三人は、ドカっと慣れたように椅子に座り
スタッフにコーヒー二つとミルクティーを持ってくる様に言っていた。
どことなく蓮からは・・殺気の様なものが感じられる。
ほら、隼人同様。かわいい子は独占欲が強いんだ。
「それより、二人共仕事は?」
「あるよ。てか、これ仕事の一部。
この試合終わったらインタビューするの、三人で光にね。」
「へぇ~そちらの方も?」
「うん。ってかこいつ響だよ。」
と遥くんが、少し強引にもう一人の男のサングラスをはずした。ー・・確かに私が柳沢と同じくらい苦手な奴だった。
「あ・・うわ・・」
「あぁ?なんだよ」
どこまでいっても、性格の悪さは変わらないのか。
「その節はどうも。」
「・・」
ほら、シカトする。
蓮は一向に喋らないし、この男は無愛想だし
遥くんが天使の様に思えるこの状況ー・・。
私は、ブリトニーに"柳沢の友達だと思うよ"といいながら、分かりやすくため息を吐き、もう一度テレビに向きなおした。
どうやら、ブリトニーの彼・マークスのインタビューだった様。
次は、場所が変わりーー・・柳沢が現れた。
ハンソンの時を越えるだろうか?
そんな勢いで、再びなりやまぬ歓声ー・・。