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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第5章 情熱とは熱しやすく冷めやすい
お話上手な女の子達のおかげで時間は刻々と過ぎる。

店内に鳴り響く沢山の声ー・・・。


「シャンパンゴールド出して~」

「オーパスワン頂戴!!」


「ゴールド出たの?・・・じゃあ俺もシャンパンひとつね」


今日は水曜日。別に花の金曜日でもない。
それなのに、この盛り上がりはー・・ボーナスが近いから?

大手なら、もう出てるかもしれない。

皆中々、豪勢な生活だな。


「小百合、何か飲みたいものは?」
「え?」

「せっかく、向こうからこの町に来たんだ。
経費で落ちるし、バーッと使う日も必要だからな」


「じゃあー・・・ロマネ!」


わーきゃーと女の子達が騒ぎ出す。私がマセラに出してもらったのもロマネだけど、あれは貰ったんであって私の財布には一切貢献しない。
でもここに居る子達は違う。多目さんがルミネを頼むことによって、今日のノルマはひとしきり超えただろう。


「ロマネ2本ね~!!」


と彼の陽気な声が店内に鳴り響いて、しばらくしたころ
店長さんとボーイが挨拶に来た。

他の客も、いったい“あのルミネ”を2本頼んだのがどんな奴なのか気になるのだろう。ジロジロと彼の顔を見ている人も居る。

スカイプの赤いランプが点滅していた理由を確かめてから
ふと顔をあげたとき、此方をじっと見てい二人と目があった。


バツが悪そうに顔を背ける蓮を見て、怒りが込みあげてくる。
あんたのせいで、私は生理がくる日までまともに眠れなかったんだ。

顔を背けたいのはー・・・どっちよ。

あれから、何回も蓮からメールや電話があったけど私は悉く無視を貫いていた。

後から謝られても、気が悪いだけだ。
魔がさした、悪かった・・・言うことは決まっている。

そんな分りきった謝罪の言葉を聞いて許せる?
もう一度、仲直りできる?

勿論、出来ない。


こういうときの私は凄い頑固だ。あの一言で隼人と縁を切った様に、ちょっとしたことでその人に対しての信用を無くす、それが私。

子どもっぽいかもしれないけど、構成する余地が見あたらなければ、いちいち許す必要はない。


少し、意地悪に目を背けて、
目の前に並べられた高級ワインを皆でたしなんだ。
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