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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第6章 ホワイトとブラック


そしてーー・・時間が過ぎ、

選手達が堂々とコートに姿を見せる。

すっかりとミュラーに好かれた私は
彼を抱き上げて、ハンソンを探していた。

「へい、しゃゆり!
光だよ、光見つけたよ!」


「うそーよかったわね。」


ごめんね、私は彼には興味なんてない。

今はーー・・ハンソンを探しているの。


「あーパパだ!パパァ!」

とはしゃぐミュラーを写真に納めているブリトニー。
彼女も、この大きなプレミアムリーグで、彼氏に優勝カップを握ってほしいに違いないー・・。

一方、私はハンソンを見つけられないまま、
主審はコインを宙高く投げてー・・。


高らかな笛の音と共に、試合がはじまった。


水色のユニフォームを着ているのがブエノス。
赤色のユニフォームを着ているのがアーセ。

どうやら、先行はマンチェスターブエノスの様だった。

私達の席の近くは、ブエノスのサポーターが多いのか
すごいくらいの歓声がまともに聞こえる。

ちょっとだけインターネットで勉強をした。


サッカーには沢山のリーグがある。

一番大きいのが、ワールドカップ。
これはいくら興味がないとは云え、見た事もあったし知っていた。

そして、その次に大きいのがプレミアムリーグ。

ヨーロッパにある1部のチームが戦うものだ。


他にも、アジアリーグは勿論、
スイスリーグやドイツリーグなど種類は沢山。

でも出場チームの数でも、
収容サポーターの歴代の数でもー・・

動くおかねの金額もー・・


ワールドカップの次に、

このリーグがつく。つまり、二番。


そんなリーグの決勝戦だ。

両者、一歩も譲らない展開。
本当にレベルの高い試合になるだろうと思う。

だからこそ、サポーターの熱気もー・・
凄く凄く高いんだろう。



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