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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第6章 ホワイトとブラック

「また・・また、光だ!!」

「きゃぁ!ブエノスが決めたわ!!」

口々に話すサポーター達・・。中には涙を流している人もいた。ブリトニーもその一人。

諦めるのは早いと思っているのか、ハンソンは急いで試合を進めようとするが、その成果は愚かに。

試合終了のサインが、スタジアムに響きわたった。

喜んでいるのはミュラーだけだろう。
子どもとは皮肉なモノだ。

「ママ!光がまたシュートを・・!!」

「えぇー・・、凄かったわね。」


今にも崩れ落ちそうなブリトニーの肩を抱く。

「大丈夫よ。ワールドカップじゃないもの。
一年に一度あるのよ。まだまだチャンスはある・・。」

「小百合・・。」


「あなたの彼氏も若いんでしょう?そんなに絶望する事はないわ。」

「そうー・・かしら。」

喜んでいるブエノスとは対照的に沈んでいるのが丸分かりのアーセのメンバー・・。

試合を終えたばかりのハンソンが
誰ともユニフォームを交換することなく

一目散に私の目の前に歩いて来た。

近付いてきたスターに、サポーターは驚きを隠せない。


「小百合ー・・。」

私に気を使ってくれているのかな?
目線はミュラーに向いている。

「本当にごめんー・・。」

悲しそうな顔をしているハンソンを見て、涙が溢れそうになった。

そして私はー・・

周りを気にする事なく、ハンソンに手を差し出す。


「あなたはよく頑張った。

私の中でベストプレイヤーなのには間違いない」


「ーー・・っ、小百合・・!」


手を引っ張られ、あったかいハンソンの腕の中にすっぽりと収まる私。

キャーキャー騒ぐサポーターがうるさい。


これー・・確実にカメラに撮られてるだろうな。

と思った。でも、仕方無い。そんな事はどうでもいいのかもしれない。

今は彼の心の傷をー・・とってあげたかった。


これがー・・恋?


それともーー・・母性本能?


そんな問いかけに、答えを見いだせないまま
私は顔を上げてー・・ハンソンの頬にキスをした。

すごい顔で、こちらを睨む柳沢を横目にしてー・・。
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