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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第6章 ホワイトとブラック



「それより、光とはもう大丈夫なの?」

「ん?何のこと?」


「条件が何とか言ってなかったかい?
小百合のあの“勝ちを望む姿”を見て、何か嫌な雰囲気を感じたからさ」


「あ~。まだ彼の条件聞いてないの」

「いつ聞く予定?」

「明日よ。ブエノス主催のパーティーに誘われた。」
「行くの?」

「えぇ。弱み・・・握られてるからね」
「君の?」

「私のっていうかー・・過去の男性の話やあなたとの関係とか」



「うそだろうー・・・」

と深刻そうな顔になるハンソンを見て、どこかやるせない気持ちになった。
言わないほうが良かったかもしれない。

「本当よ。でも私は大丈夫。彼は有名人よ?
下手な真似はしないはずだわ」

「それならいいけどー・・もし何かあったら僕に言ってくれないか?
そういうのは脅迫としても取れるから弁護人を出せるし、君の精神的、金銭的サポートもすべて僕に任せてくれてかまわない。」

「ーー・・ハンソン・・・」


「それほどまでにして、君には悲しい思いをしてほしくない。
そしてー・・誰の手中にも入れたくないんだ」

情熱的な瞳で私を捉えて離さないハンソンをみて、凄く心強くなったと同時に
あいつに対しての嫌悪感が強くなった。


「君の事は、どんな手を使ってでも守るから。安心してほしい」


「ありがとうー・・。私もあなたの支えになれたらうれしいわ」



どちらからともなくキスをする。

互いの唇をむさぼる様な、熱くて官能的なキスー・・・。


冷やかされてるだろうけど、そんなの気にならない。
これがー・・恋におぼれるということなのかしら?


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