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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第6章 ホワイトとブラック
片道30分近く。何て事ない会話をしていたから直ぐに感じた。服の事や、家族の事。
サッカーの話も光の話もしていない。
するべきではないと思った。

「予約していたハンソンだけど・・」

「あぁ。こちらへどうぞ。」

白人の女性が、浴衣を着て接客している。
浴衣は正装ではない。こちらでいうバスローブみたいなのだ。あんまり日本国内でも、それは認知されていないけど・・。

日本人だからこそ分かる矛盾点には気がつかない振りをして、ハンソンにエスコートしてもらい席についた。

周りのお客さんも結構小綺麗にしているマダムや
高そうなスーツを着た男性が多かった。

日本料理店というのは、どこでも高級店扱いなのかな?立ち飲みみたいなコンセプトでチープに、煮物とかを出したらもしかしたらギャップ効果もあり、人気になるかも。

と考えてしまうのが、仕事癖かなーー・・。

まだまだ世界には、平均よりも貧しい暮らしをしている人が多い。そんな中で高級店ばかりを増やしても需要と供給が成り立たないだろう。

世界の格差が拡がって着ているのは目に見えているのにー・・。


「小百合?大丈夫?」
「あ、ごめん。仕事の事考えてた。」

「そっか・・。今は忘れよう。さぁ、えらんで」


目の前に出されたメニューを一通りみる。

ランチは、定食がお得かも!

お味噌汁とご飯と、
焼き鮭と茶碗蒸し、そしてほうれん草のおひたし。

うん、これが一番日本っぽい。
朝からチキン南蛮定食はー・・さすがにねぇ?

ぼったくり価格におどろきながらも
焼き鮭の定食に決めた。ハンソンは、天そばにするらしい。

結構良いチョイス。



「それにしてもよく、こんなお店知ってるわね。
すごく良いわ。」

「前一緒だった日本人に教えてもらったんだ。彼が美味しい!って言ってたから、本当の味なんだろうと思ってね。和食は此処しか来ないよ。」

「へぇ、その日本人はどんな人だったの?」

「うーん・・。サイドバックだったよ。足が速くて点もよく決めてたね。だけど、気性が荒いんだ。頭突きやファールは当たり前。結局そんなのが影響してか、契約更新されずに今はドイツのチームにいるよ。」

「そっかぁ!!仲良し?」

「電話はするかなぁ。彼が暴れたニュースとかをみるからね。それで、茶々をいれるんだ。」

「はは!何それっ!!」
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