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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第7章 波乱の幕開け
「辞めれば?」
「はぁ・・・?」
「その四ヶ月の間の生活費は勿論、俺が払う。
あんたの財布からお金は出させない。
しかも仮にも夫婦だったんだ。
別れる時に月々の生活費と慰謝料、要求すればすむ話だろう」
ーーー・・もう、本当に二の句が継げない・・。
「四ヶ月だけ頑張れば、後は仕事しなくても悠々自適に暮らしていけるんだぜ?
結構良い話だと思うけど。」
「--・・あのさぁ」
「あぁ?」
「あきれてモノも言えなくなりそう。」
「・・・。何がだよ」
「あなたには言うわ。私は一応、自営業なの。
あの街に出てきたのも事業拡大を任されたから。
それもうまくいってるし、
他にも違う種類の店を3店舗持ってる。
何気に忙しいの。
しかもー・・私の後を任せれる子はまだ居ない。
だからといって、今までの努力を潰したくもない。
じゃあ結果的に、辞めるなんて自己中心的な考えは無理なのよ
分かるでしょう。一応、100人近くの人生握ってる様なモンなのよ」
「・・・じゃあ、仕事続ければ?」
「だから!」
「別に毎日決まった時間に決まった場所に行かなきゃならない様なOLとは違うんだろう?ある程度融通も利くし、家から出れないなら、家に来てもらうことだって可能だろうが」
「それはそうやけどー・・・。」
「どうすんの?条件飲むの?のまねぇの?」
「そんなん今決めろってー・・・」
「俺は考えるほどの事でもないと思うよ。」
コイツと結婚して四ヶ月我慢するかー・・・
全部をリークされてネット上で話題になり続けるのを我慢するかー・・・。
何、この両刀論法ーー・・。
「パーティーが終わるまで待って。
終わったら返事をするわ。」
「あぁ、分かった。必ずだぞ」
「えぇ。」